100年を機に社員に感謝を伝え、次の100年への決意表明に。
きっかけは2021年秋、「2023年4月に100周年を迎えるので記念誌を作りたいが、資料や写真もほとんどなく、何を準備したらいいのか分からない」という総務担当者さまからの一本の電話でした。
間を置かず訪問して希望の仕様や配布先などを聞き取り、概算見積もりを提出。2度目からは編集担当も加わり、「発行の一番の目的は過去・現在の社員に感謝の意を伝えること」「7月に開催する記念式典の様子を盛り込んで秋に発行したい」といった詳細を引き出して構成内容や役割分担、スケジュールを検討、翌22年1月から実作業に着手しました。
まず1世紀に及ぶ年表を作成し、キーパーソンとなる会長さんから計6回、1回につき約2時間の聞き取りを行いました。会長さんとは話し合う機会を密に持ち、その都度、情報を共有し進捗状況や方向性を確認。OBや親戚関係など八方に声かけして写真や資料を集めていただき、不確かだった創業の地の写真も見つかりました。また弊社ライターの原稿を基に、ご自身の記憶や関係者の話から加筆を重ね、「関わった社員の氏名をできる限り記載したい」との思いも反映されることで、内容はどんどん厚みを増していきました。
今回、弊社に白羽の矢が立ったのは、地元新聞社のグループ会社だったことも一因です。その利点を生かし、時代を象徴する写真、事実内容を裏付ける記事などをピックアップして掲載しました。また、精密な加工・成形技術を他社製品に提供する同社の場合、著作権等の問題から製品そのものの写真を載せるのは難しく、提供いただいた資料を参考に精緻なイラストとして描き起こすことで対応、出来栄えには高評価を頂きました。
記念誌を作成する過程において、「記念式典で映像を流しては」と提案し受注することができました。23年4月初旬の打ち合わせから約3カ月という短期間での作業となりましたが、過去の実績からいくつかの見本映像を示して希望に沿う内容を聞き取り、シナリオを作成。撮影、編集を通して未来にはばたくチャレンジングな企業の姿を浮き彫りにし、式典で社員の方の士気を高めました。
仕様:A4判108ページ、並製本(表紙:マットPP貼り、厚盛ニス)
■記念映像/2023年7月納品(2分54秒)
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